潜在看護師の存在が感染症対策に貢献!

新型コロナウイルス感染症の拡大により、潜在看護師の復職が進むという思わぬ副次的な効果をもたらしています。潜在看護師は約70万人に登ると言われており、その潜在的な優れた人材の活用が長年課題となってきました。

しかし、ここへきて連日新型コロナウイルスに関する報道がなされ、医療従事者の数が不足しているという事実が共有されたことで、約700人の看護師が復職を果たしました。潜在看護師の復職は、新型コロナウイルスの蔓延によって高い注目を集めており、実際に復職の相談をする看護師が増えているといいます。

看護師を一から育てるよりも、すでに実務経験のある看護師資格を有している人材を再訓練したほうが、医療従事者が不足している現状においては有益です。そのため、医療現場では潜在看護師に対する高い期待が寄せているのです。そこで、日本看護協会では、ナースセンターに登録している潜在看護師に対し、復職の要請メールを一斉送信し、その中から前向きな回答を受け取った事例が3000件に上り、そのうちの約700名が実際に復職を果たしたのです。

さらに、各都道府県にあるナースセンターでは復職を希望する潜在看護師の相談窓口を設け、希望する職場とのマッチングを行ったり、研修制度の斡旋などを積極的に行っています。こうした地道な取り組みにより、新型コロナウイルス感染症対策に当たる看護師の復職が少しずつではあるものの進められ、医療従事者の確保につながっています。